東日本大震災復興支援
門天プロジェクト

2011年5月8日日曜日

5/14/土、出演の落語家、古今亭菊千代さんへのインタビュー

黒崎 大震災後に東北に行かれたということで、その時のお話を聞かせていただけますか? 

菊千代 先月末に宮城県の、北上中学校に行き、炊き出しの際に偶然、その避難所に友人のご家族が避難していらして、そこで少しだけ演芸をさせて戴きました。

そして石巻、松島、塩釜、若林区、名取、仙台空港などの被害状況を見たり、また瓦礫の中を探し物のお手伝いをしたりしてきました。どんなにテレビで見ても伝わらないすさましさが、それぞれの地域ごとに違った形でありました。
 こんなにもすごい様子を、国をつかさどる人たちは本当にすべて見ているのだろうか、見た上で復興だ!  一つになるんだ!  なんて言ってるんだろうか、と思いました。

黒崎 安直にはいえないはずだという事ですね。菊千代さんは、これからどういうことが必要だと思いますか。

菊千代 長い長い支援が必要です。それも、あまりに広い範囲の、それぞれ違った被害だから、これからのボランティアはただ漠然と行って言われたところをお手伝いするのではなく、そこで交流して仲良しを作りネットワークを作って、支援、そしてゆくゆくの自立のお手伝いをしていく事ではないかと思います。

黒崎 支援していく側の意識が重要になってきますね。

菊千代 助けてあげるんだ、などという、上から押し付け目線だけはやめたいものです。これを機会に新しい東北を、なんていうのもやめてほしい、まだ1万人以上の方々が見つかっていないと言う事実、アスベストやヘドロやたくさんの化学物質、動物、魚の死骸んの混ざった泥が異臭を放ち、乾くと粉塵となって飛んでいる中を、子供達がマスクもせずに歩いている、これからどんな風になっていくのか、考えれば考えるほど心が痛いです。 簡単に良いことばっかり言っている政治家に腹が立ちます。

というわけで、私は仲良しの、北上町にあるの追分温泉の館主が五月から100人体制で仮設として近隣の方々を引き受けると言うので、その応援をすることにしました。また、友人のご家族にも夏物の女性の洋服をプレゼントする約束をしました。

そして急遽、20日の深夜より出発して石巻、福島と後輩の噺家や手品師四人で4ヶ所連れて行っていただけることになったのですが、宿泊費などが一切でません。噺家は、先輩が全部面倒を見るしきたりになっていますが、このご時勢私も苦しい生活の中のボランティア活動です。今回のカンパの中から宿泊費、ガソリン代として少し使わせていただくことをお許しください。 

そのための支援金を、お話や楽しい踊りと玉すだれ、また噺家グッズのオークションや販売でお願いするつもりです。落語家の手拭いや風呂敷、真打のお披露目の引き出物、CDなど、マニアックなものですが、宜しくお願いします。  

黒崎 噺家さんにとっては大切な小道具。それをオークションにかけて下さるのですね。オークションも楽しみです!

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